過払い金の返還と言うのは近年社会問題にもなったことで、多くの人が一度は耳にしたことがあるかと思います。この問題の根本にあるのは、長年消費者金融が利用者から法律に違反しているグレーゾーン金利でお金を貸していたことが原因です。何故ホワイトやブラックではなくグレーなのかというと、利息制限法に違反している金利ではあるが、この法律には罰則がなかったからです。ちょうど未成年の飲酒は法律で禁止されているが、罰則がないのと同じ状況と言うことです。
大手上場企業である消費者金融が、公然と法律に違反していたことはコンプライアンス遵守を掲げる近年の社会状況とも相容れないものでした。そこで最高裁判所が初めてこのグレーゾーン金利を違法と判断した数年前から、払い過ぎた利息である過払い金の返還訴訟が急増したのです。
ただしこの過払い金返還は利用者自らが申してないといけませんから、既に返済し終わった人など過払い金があることを知らない人もいます。ですから心当たりのある人はまずは弁護士に相談してください。