自己破産は、保有している財産を手放す事と引き換えにして、借金返済を行う事から完全に解放されるという債務整理の一種です。法律によって認められた行為であり、合法的に借金をゼロにする唯一の方法となっています。他の債務整理が借金の減額を目的としているのに対して、完全になくすことができるというのが、自己破産の特殊性ですが、それだけに生じるデメリットはほかの方法と比較すると大きくなっています。
債務整理を行うと信用情報機関に記録されてしまい、新たに借金を行ったり、ローンを組んだりすることはできなくなります。信用情報機関に記録されている事は、ブックリストに載っている状態といわれています。このブラックリストに載っている期間が自己破産の場合は約10年間と最長になっています。
自己破産を行うと資格制限というデメリットも生じます。生命保険の募集人や警備員、旅行業者、商工会議所会員などの職業に就く事が出来なくなります。免責決定が下されると制限は解除されますが、自己破産手続きを開始してから免責決定されるまではある程度の期間が必要となるので、すでにこれらの業務を行っている人は、手続きを開始してから免責決定されるまでの間は、業務を行う事ができません。
ついている職業によっては職を離れなくてはならない可能性もあります。自己破産を行う前に、資格制限について調べておく必要があります。
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